2015年6月27日土曜日

フランス映画祭2015〜オープニングセレモニー取材text大久保 渉

「フランス映画祭2015 オープニングセレモニー/ユニフランス代表イザベル・ジョルダーノ合同取材」


紺色のタイトなストライプスーツ。後ろで一つにたばねた髪。颯爽としたいでたちでありながら、その笑顔は柔和で、口にする言葉の一つひとつが優しく、温かみに溢れている。ユニフランス・フィルムズ代表 イザベル・ジョルダーノ氏。彼女を囲んだ合同取材が、2015年6月26日(金)パレスホテル東京にて行われた。

「母親がわが子を愛するのと同じように、出品作品のすべてを愛している」

取材中、フランス映画祭2015のラインナップにむけた想いをそう語ってくれたジョルダーノ氏。ずばり、全作品がお勧めとのこと。

ジュリエット・ビノシュ×クリステン・スチュワート、仏米豪華キャスト競演による、中年女性の葛藤と孤独を描いた『アクトレス ~女たちの舞台~』。美しい映像と共に、稀代の写真家の足跡を追った『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』。独自の視点や、アーティストであることを貫き通した、フランソワ・オゾン監督の傑作『彼は秘密の女ともだち』。他にも、ドラマ、コメディ、ラブロマンスと、様々なジャンルがにぎわうラインナップ。

こちらをまっすぐに見据えて、今映画祭の魅力を情熱的に語る彼女のすがたを見ては、全作品に対する期待がますます高まってきてしまう、そんな活気に満ちた合同取材であった。

その後、すぐさま有楽町朝日ホールへと移動。フランス映画祭2015 オープニングセレモニーに参加。応援団長として来日したエマニュエル・ドゥヴォスが壇上に上がった際には、ほぼ満席となった会場から割れんばかりの拍手が沸き起こる、なんとも盛大なオープニングセレモニーであった。

そして、オープニング作品『エール!』もまた大喝采のうちに終了。個人的には、上映後のティーチインイベントで登壇したルアンヌ・エメラ(主人公:ポーラ役)の天真爛漫さがとても可愛らしくて、まさに彼女が演じた役そのままだ、と激しく感動してしまったのである。

上映中のスクリーンから伝わってきた朗らかさが、彼女のもって生まれた明るさであることになんだかとても嬉しくなってしまい、10月の『エール!』公開時には必ず劇場で再見しよう、と強く思ったのである。
(text:大久保 渉)


「フランス映画祭2015 オープニングセレモニー」

日程: 6月26日(金)17:20~18:00
場所:有楽町朝日ホール        
登壇:エマニュエル・ドゥヴォス(フランス映画祭2015団長『ヴィオレット(原題)』出演女優)/アンヌ・フォンテーヌ(『ボヴァリー夫人とパン屋』監督)/アナイス・ドゥムースティエ(『彼は秘密の女ともだち』出演女優)/フェリックス・ド・ジヴリ(『EDEN エデン』出演男優)/スヴェン・ハンセン=ラヴ(『EDEN エデン』共同脚本)/オリヴィエ・アサイヤス(『アクトレス~女たちの舞台~(原題 シルス・マリア)』監督)/マルタン・プロヴォスト(『ヴィオレット(原題)』監督)/アブデラマン・シサコ(『ティンブクトゥ(仮題)』監督)/ジュリアーノ・リベイロ・サルガド(『セバスチャン・サルガド』共同監督)/グザヴィエ・ボーヴォワ(『チャップリンからの贈りもの』監督)/ルアンヌ・エメラ(『エール!』出演女優)/エリック・ラルティゴ(『エール!』監督) 全12名



「フランス映画祭2015」

【開催概要】
日程  : 6月26日(金)~29日(月)
会場  : 有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇(東京会場)
団長  : エマニュエル・ドゥヴォス(『ヴィオレット(原題)』主演女優)
前売券 : 5月23日(土)AM10:00~6月24日(水) チケットぴあ にて発売
公式URL: http://unifrance.jp/festival/2015/

主催:ユニフランス・フィルムズ
共催:朝日新聞社
助成:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協賛:ルノー/ラコステ
後援:フランス文化・コミュニケーション省-CNC
特別協力:TOHOシネマズ/パレスホテル東京/全日本空輸株式会社
Supporting Radio : J-WAVE 81.3FM
協力:三菱地所/ルミネ有楽町/阪急メンズ東京
運営:ユニフランス・フィルムズ/東京フィルメックス
宣伝:プレイタイム



映画『エール!』2015年10月31日(土)から新宿バルト9ほか全国公開

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